リノベ用語集
再建築不可物件は本当に買っちゃダメ?
先日、不動産と道路の関係性のところで、接道がないと再建築が出来ませんというお話をしました。
今回、その再建築不可物件はどうなのか?本当に買ったらダメなのか?というところをお話ししていこうと思います。
再建築不可物件には、メリットもありますし、当然デメリットもあります。
まずはメリットから話していきます。
再建築不可物件購入のメリット
再建築不可物件の最大のメリットは、購入価格が安いというところです。
再建築が出来ない為、土地の使い道がありませんし、増改築も出来ません。
ましてや再建築不可物件とは基本接道義務が満たされていないことが主な原因である為、道路のアクセスも非常に悪いことが想像つきますね。
所有者の心理としても安くてもいいから手放したいというところです。
その為
🌟格安で購入することが出来ます。
🌟リフォームなどに費用を回せるので、安価で綺麗な物件を手に入れることが出来ます。
🌟基本的に課税評価額が低くなる為、固定資産税や都市計画税が非常に安くなります。
住んでる間もランニングコストは低いということですね。
一方、隣地を持っている人や隣地に住んでいる人からしてみれば、自分の土地を広げられるチャンスですので、多少お金を出しても購入したいという方がいらっしゃる可能性が考えられます。その場合は、購入時よりも多少値が張ることも大いに考えられます。
逆に接道のある隣地を、相続案件などで安く購入することができ、土地を広げることが出来るチャンスでもあります。
その場合は買った当初安く買えた土地の価値が上がることとなります。
そういった場合は、所有者との普段の関係が良好かどうかでも価格は左右されると考えられますね。
再建築不可物件購入のデメリット
先程はメリットを紹介しましたが、次にデメリットについてです。
再建築不可物件の最大のデメリットは、
😩再建築、増改築が出来ない
再建築不可物件は基本的に古い物件が多いことがほとんどなので、その分建物は老朽化していますし、もちろん耐震性や断熱性など満たされていないので、その分費用も掛かってしまいます。
またリフォームは出来たとしても、主要構造部の1/2未満の修繕に抑えなくてはいけません。(※建築確認申請が必要となってしまう為)
😩一番怖いのが、火災や災害時
所有物件で火災や災害が起こり、接道が無いもしくは道が狭い場合、緊急車両の出入りが出来ないまたは近くに着けれないなどが起きてしまい、救助が遅れる可能性などがあります。
それが原因で建物が全壊してしまったとしても再建築することが出来ない為、そこで暮らすことが困難となってしまいます。
その他にも、再建築不可物件は銀行融資が受けれないので、現金での購入となり、それなりの資金が必要となります。
いかがでしたでしょうか。
再建築不可物件にも『魅力的なメリット』があり、『恐ろしいデメリット』もあります。
もちろん立地の条件などによってはこのメリット・デメリットに当てはらない場合もありますが、この内容を知っておくことも今後の物件選びに非常に有利になる情報かなと思います。