お金のこと
住宅ローンの「い・ろ・は」
住宅ローン
マイホーム購入する際は、数千万以上の資金が必要となり、そんな金額を一括でお支払い出来る方はなかなかいません。
そこで、一定の条件を満たす方が利用できる金融商品が『住宅ローン』になります。
この住宅ローンですが、新築・中古住宅問わず、住宅を取得する為利用することができ、住宅を購入する方のうち
8割強の方が必ず住宅ローンを利用されます。
基本的な仕組みとしましては、購入した物件を担保として金融機関から融資を受け、※定められた契約 に沿って借入金を返済していく仕組みとなります。
※定められた契約の中に、【固定金利】or【変動金利】が含まれます。
利用するには?〈取り扱い元の種類〉
住宅ローンを取り扱っているところは、主に金融機関がほとんどです。
大手銀行、地方銀行、信用金庫、信用組合、ゆうちょ銀行、農業共同組合(農協)などが多く利用されています。
ここ最近では、店舗を構えないネット銀行での住宅ローンも金利が比較的に低く人気があります。
また、国の機関である住宅金融支援機構や住宅ローン専用金融機関(アルヒ)などもあります。
以下、代表的な住宅ローンの取り扱い元及び特徴を説明していきます。
○銀行などの金融機関
銀行やネット銀行などの民間融資は、一般的に最も認知されている借入先かつ利用者も非常に多いです。
また金利のタイプやプランなど種類が多いことが特徴で、幅広い選択肢から自分に合う住宅ローンを選択することが可能です。
こちらで住宅ローンを利用するには、各金融機関にて審査に通ることが条件となります。
○住宅金融支援機構
住宅金融支援機構によって運営されている住宅ローン『フラット35』です。
フラット35は、全期間固定金利で利用できる住宅ローンで、民間金融機関を通じて申し込むことが出来ます。
借入当初から完済まで金利が一定になることが特徴ですが、借入条件は申し込む金融機関によって異なります。
○財形住宅融資
財形住宅融資(財住金)とは、出資会社の従業員や公務員の福利厚生サービスとして設けられた福利厚生会社となります。
主に勤務先で財形住宅金融を取り扱っており、勤務先が定める利用条件を満たすことにより融資の利用の条件となります。
また、融資手数料や保証料不要など、有利に借入が出来る場合があるのが特徴です。
審査について
住宅ローンの『審査』について説明していきます。
住宅ローンは、融資の中でも高額な資金借入となり、長期での貸出となる為、金融機関側は借入希望者を慎重に審査を行います。
その為住宅ローンを利用する為には事前に、①仮審査 そして②本審査が必要となります。
その2つの審査をクリアすることができ、初めて住宅ローンを利用することが可能となります。
審査の内容としましては以下の通りとなります。
・職業
・勤務年数
・収入
・年齢
・対象商品(購入物)
・その他の借入
・健康状態
などが主な審査内容です。 ※金融機関によっても異なります。
住宅ローンの審査の対象となるのは、住宅ローン利用希望者に十分な返済能力があるかが主となります。
利用するまでのフロー
いよいよ住宅ローンを利用するまでの流れを①〜⑥まで順に紹介していきます。
①仮審査の申込み
住宅ローンを利用したいと思っている金融機関にて仮審査の申込みを行います。
各金融機関より、仮審査に必要な情報や提出物などの指示がございますので、資料が揃った順に審査が開始されていきます。
仮審査の結果が出るまでの日数は、金融機関にもよりますが3日から1週間程度がスタンダードです。
②本審査
仮審査が通った方は、次に本審査を申し込みます。
本審査の場合は、仮審査よりも慎重かつ正確に審査が行われる為、多くの提出物や情報が必要となります。
本審査の審査に要する日数は、おおよそ1週間前後となります。
③金銭消費貸借契約の締結
本審査に通った方は、金融機関と借入の契約を結ぶ為、金銭消費貸借契約を結びます。 ※業界では金消契約といいます。
金銭消費貸借契約は、金融機関から借入する金額・金利・機関・返済の種類・開始日/完済日などを定めた契約となります。
また、契約締結から借入開始日までに、住宅ローン契約者は返済用の口座を作る必要があります。
④決済(融資実行)
金銭消費貸借契約の締結後、融資実行までに必要な手続きが終わり、定められた期日により決済を行います。(融資実行)
決済当日、購入金額(借入額)を購入先に支払いを行ったと同時に、購入物件の引き渡しとなります。
決済による融資並びに物件引き渡しが完了後、金融機関による抵当権の設定が行われます。
注意点💡
住宅ローン仮審査の申込みを行ったが審査が通らない場合など、そのような声をよく耳にします。
仮審査が通らない理由として、
・収入が基準を満たしていない
・勤続年数が足りない
・借入が多い
・支払い遅延や滞納の履歴がある(いわゆるブラックリスト)
・申込書へ虚偽の記載
以上があげられます。
ここで注意が必要なのが、支払い遅延や滞納履歴、そして申込書へ虚偽の記載です。
支払い遅延や滞納履歴についてですが、近年では携帯電話の分割支払いやローン、クレジットカードでの遅延や滞納が発生し、ブラックリストに載る方が多くいらっしゃいます。また税金関連の滞納なども基本的に住宅ローンは通りません。
該当していると思った方は、CIC(指定信用情報機関)にて情報開示を行い遅延や滞納で問題が無いかを確認して、マイホームを検討することをオススメします。
また申込書への虚偽記載については、嘘が発覚した場合それから一定期間(数年間)、申込を行った金融機関とは取引が困難となります。
金融機関はあらゆる情報を知っていますので、虚偽の申請がないようにすることが重要です。
今回住宅ローンについて取り上げさせて頂きました。
マイホームを購入する際にほとんどの方が「住宅ローン」をご利用されることと思います。
この情報が皆様のお役に立てればと思います。